静かにうごく星くづ

月と雲が浮かぶ夏の夜空

島崎藤村の詩「知るや君」に、

「あやめもしらぬやみの夜に
 静にうごく星くづを、知るや君」

という一節があります。

何も見えないような暗闇の中でも、星は静かに動いている。

そんな、夜空のかすかなうつろいに目を向けるような言葉です。


一見すると静かに見えるものの中にも、
ほんのわずかな動きがある。

それは、身体にも似ているように思います。


呼吸の深さや、身体の緊張、眠りや疲れ。


自分では気づかないほどのゆらぎが、身体の中では静かに起きています。


鍼灸もまた、そうした小さな変化を感じながら、身体全体をみていくもの。


そんなことを思いながら、
夏の夜空を眺めて歩きました。


残暑も厳しい毎日、
ご無理なさらずお過ごしください。


Lucioleはりきゅう院
宇佐美 敦士