春の氣と養生
東洋医学の古医書である『黄帝内経素問』に
春の養生について書かれている一文があります
「四氣調神大論篇」
春三月 此謂發陳 天地倶生 萬物以榮
夜臥早起 廣歩於庭 被髮緩形 以使志生
生而勿殺 予而勿奪 賞而勿罰
此春氣之應 養生之道也
春の三か月は発陳という
天と地は共に生じ 万物が栄えていく
夜は睡眠を取り
朝は少し早く起き 広く庭を歩み
髪はほぐして 体を緩やかにする
そうして志も生まれてくる
生かして傷つけず 与えて奪うことなく
賞して罰することがないように
これが春の氣に応じた 養生の道である
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この一節を心に刻みながら
万物が色鮮やかに栄えていくこの季節に感謝し
志を持ちながら ゆるやかな心身で進む
他者に対しても 自分に対しても
生かし 与え 生命を讃えること
そんなあたり前のことを
改めて大切にしたいと思いながら
春風のなかを歩きました
緊張感を感じる事柄が続く日々ですが
上手にリラックスする時間を保ちながら
お過ごしくださいね
Lucioleはりきゅう院
宇佐美 敦士